仙台 とんかつかつせい

■お店
とんかつ かつせい
〒980-0021仙台市仙台市青葉区北目町7-25
Tel : 022-264-3878
定休 日曜日・祝日

■前口上
以前友人夫妻に「仙台で一番うまいトンカツ屋は櫻屋だと思うね」と得意げに開陳したら、「いや、かつせいでしょ」と反論されてしまいました。そんなに旨いなら食べに行かねば!と思いつつ幾星霜。筆者の自宅から北目町は遠い…。たまたま時分時に付近を訪れる機会があり、満を持して入店。

■概要
対象メニュー:特ロースかつ(1,050円)+ご飯(160円)+なめこ汁(160円)
盛りつけ:キャベツといっしょ盛り。
キャベツ:スライサー調理+水さらしの可能性あり
ソース類:特製トンカツソース、塩、醤油。ドレッシングは無し
カラシ:トンカツと同じ皿にたっぷり(←ここ重要)
その他:ポテトサラダ、漬物。特ロースかつ、特ひれかつなどに関しては定食ではなく上記のように単品で注文することになります。


■感想
店に入ったとたん感じる「ここはできる!」という感覚。もうビンビン感じます。初めて入店した際にカウンターで筆者の隣になった男性客は最初から塩で食べていました。うむうむ。これは相当なお店と推察。しかし店内の雰囲気とお客さんの様子を見るだけでここまで悟ってしまうのも実に稀です。カウンターに座れば、ご主人のてきぱきとした無駄の無い動きを逐一目撃できるわけで、そんな様子からもおいしいに違いないという根拠の無い確信を持ってしまいそうになります。でき上がったトンカツを食べてみればそれらは妄想でも思い込みでも無く、純然たる事実として口の中でほぐれます。特に衣と肉の関係はものすごい。ベストバランスと言えます。かつせいではトンカツを縦に短冊に切った上にさらに横にも切るのでさいころステーキくらいの大きさになっているわけですが、そこまで切り刻まれても肉と衣はぴったりくっついたまま。驚くことに最後の一切れまで肉はきっちりと衣をまとったままなのです。流石の櫻屋でもここまでじゃありません。県外からもわざわざ足を運ぶ人がいるのも納得。ちなみに特ロースかつじゃなくてロースかつ定食950円でも同じ極楽を味わえます。確認していませんが、肉そのものはおそらく同じもので、量が違うだけ(当然ロースかつ定食は小振り)だと思われます。


■評価
上の上。文句なし。他のメニューも食べてみたいです。蛇足ながらキャベツの量がそんなに多くなく、漬物がわりとたっぷりあるのも好感度大。櫻屋とは別種の高みにある匠の味です。

仙台 とんかつまつを



■お店
とんかつ まつを
〒980-0021仙台市青葉区中央3丁目4-10ブルービル地下1階
Tel : 022-227-8539
定休 日曜日・祝日
(※定休日は変更ありませんが、ご主人の体調不良により昼間だけの営業となっています)
※2012.10.09. 追記
復活されたようです!!
食べログにあった復活に関するレビュー

機会を見つけて食べに行ってきます。改めてご報告します!!

※2012.07.04.追記
残念なことに、現在閉店中のようです。震災による建物の取り壊しなどがその原因だそうです。


上記リンク先に書かれていることが事実だとすれば、事情はどうあれ復活する模様です。ひたすら待ちましょう!まつを!Come Back!!
(以上追記)

■前口上
街中は意外ととんかつ難民になる確率が高いものです。腹が減っているのにうまいトンカツ屋を思い出せない恐怖は、今更ご説明するまでもありますまい。残念ながら仙台市街地のおいしいお店は実はまだまだ未開拓なのです。まつをを教えてくれたのは同僚の高橋君です。「あそこは、、、、うまいっすね(彼の口まねで読もう!)」と薦められて以来気になっていました。「あそこは、、、ロースカツ重っすね、、、、うまいっすね(彼の口まねで読もう!)」と言われていたのですっかりその気でしたが、いざカウンターに座ってみたら評価者としての思いが勝ってしまい、定番にして定点観察の基本、ロースカツ定食をオーダー。

■概要
対象メニュー:ロースカツ定食 1,250円
盛りつけ:キャベツといっしょ盛り。
キャベツ:手で調理?それくらいキレイな調理
ソース類:特製トンカツソース、塩。ドレッシング
カラシ:特製ソースの小鉢にいっしょに添えられてきます
その他:ごはん、トン汁、香の物


■感想
衣のキメの細かさ、揚げ具合、見ただけで「お!ここはイケる」と思ってしまいそうになります。逸る気持ちと極限にまで減ってしまったお腹を抑えつつ、まずはみそ汁を一口…。ん!これはトン汁じゃぁあ〜りませんか!味噌仕立ての濃いお味付け。ご飯を一口。う!これは・・・。これだけで一膳食べられそう!特製ソースは小鉢によそわれ、すでに辛子もその中に落としてあります(上記画像参照)。適当にかきまぜて(この手法は最近どこでも試してみますが、辛子が万遍なく味わえてお薦めです)カツを一切れちょちょっと付けて食べると…。うむ!大丈夫。美味しいです。衣が肉から若干浮いてしまう瞬間もありますが、あまり問題ではありません。肉もみっしり密度があって噛み応えも丁度良い感じ。あれよあれとと食べ進んでしまいます。

■評価
上の下。この金額でもう少し良い肉質だったらかなり極楽です。ちなみに高橋君イチ押しだったロースカツ重も後日食べてみましたが、どちらを本家に据えたら良いのか迷うほどのうまさ。特にロースカツ重はとんかつとまとの閉店以来難民化していたメニューでしたが、もう過去を振り返らずに済みます!南町通り付近で餓死しそうになってももう大丈夫。私たちにはとんかつまつをがあります!

ただ衣だけが…

必要以上の衣の肌理の粗さが気になった仙台市北部の「とんかつ梨庵」。果たして初回のその評価は正しかったのか。検証のため再度行ってみました。

再びランチタイム。今回はレギュラーメニューではなくてランチメニューからロースカツランチをオーダー。同行した母は梨庵ランチ。この梨庵ランチがすごいです。何と「エビフライ2本、ヒレカツ1枚、巻きカツ2本」で1,450円。ご飯とキャベツはお変わり無料、ミネストローネも付くんですよ?明らかに老母にはオーバースペックです。当然おすそ分けがもらえるものと勝手に仮定し(笑)、出てくるのを待ちます。

いざ運ばれてくると、ロースカツランチは標準的な装いですが、梨庵ランチは見た目からボリュームがすごいです。この巻きカツというのは薄切り肉でチーズと海苔を巻いたカツで、1本おすそ分けをもらって食べたところ、個人的に海苔はいらないなぁという感じ。衣よりも海苔の風味が勝ってしまうんです。ちょっと残念。

キャベツ用のドレッシングはゴマダレと胡椒とニンニク風味の2種類。トンカツソースの他に、相変わらず岩塩と味噌カツ用味噌ダレも付いてきます。こうなるとテーブルの上があっという間に一杯になります。まるで 会席料理やコースメニューを頼んだかのように錯覚しそうになります。お店の作りも含めたその豪華さは良いのですが、ただやはり衣がザクザクしすぎて岩塩の素性やシンプルな塩味を楽しめませんでした。多分衣さえもう少し何とかなればお肉そのものの味も楽しめるし、ソースを付け分ける楽しみも増すのだと思います。やはり評価は覆らず。でも居心地良いお店です。とんかつ屋としてはもろ手を挙げてお薦めできないですが、1回の食事をリラックスして楽しむならと考えれば、良いお店だと思います。

和泉でごきげん。午後は撃沈。

仕事で長町近辺に行った際、そう言えば久しく食べてない!と思い出したのが「とんかつ和泉」。詳しくはこちらもお読みください。今回頼んだのは「ミニロースかつ定食」。通常のロースかつ定食のかつが130gなのに対し100gと小振りになっています。ただもちろんそれで終わりではありませんよ(笑)。メニューを子細に検討していて気がついたのですが、なんと定食を頼んだ場合に限り、「えび1本 150円」「ヒレかつ1枚 250円」で追加できるのです。おお!これは新しい!ということでそのミニロースかつ定食にヒレかつを1枚追加してみました。


改めて味わってみると、肌理(きめ)の細かい衣が密度の濃いお肉とばっちり合ってます。ソースのからみ具合も非常に丁度良い感じ。こうやってみると衣の完食にお肉の印象が随分影響を受けることを実感できます。その上ロースとヒレがひとつのお皿に乗っかっているのですから、余計に肉質の違いなども際立ちます。とくに「もち豚」ロースの脂身の美味いこと。

で、そういう状態になって初めてキャベツとドレッシングのハーモニーや自家製と思われる漬物とご飯のタッグも胃袋でググッと納得という感じになります。

無料のおかわりご飯もいただいて、午後は撃沈って感じでした(笑)。ごちそうさま。