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トンカツシンジケートセンダイmtg#1「かつ勢」


トンカツシンジケートセンダイの最初のミーティングが「かつ勢」にて実施されました。

かつ勢は実は久しぶりですが、万人が認めざるを得ない銘店。初めてのミーティングにこれ以上ふさわしいお店があるでしょうか。いや、ありますが(笑)、メンバーの都合と立地からかつ勢が選ばれたのでした。時間通りにメンバーが集まり、お茶が供されるまでのわずかな時間でメニューは決定。ロースカツ定食1,000円と特ロースカツ+ごはん+みそしる(合計1,420円)の2種をお願いしました。かつて筆者はこのふたつを食べ比べた結果、肉質は同じものだと考え(店主に確認したわけではありません)、コストパフォーマンスに優れる「ロースカツ定食」こそがベストオブかつ勢と考えてきましたが、今回のミーティングでその考えに変化がありました。

結論から言うと、特ロースカツの方が、より良いと思うようになりました。それは衣と関係があります。かつ勢の衣はじっくり揚げた濃い茶色。粗さが実に絶妙で、細かくもなく、また必要以上に粗すぎもせず、しかも最後の一切れまで肉からはがれないという職人技を堪能できます。筆者はこの衣がトンカツの品性を決定すると思っているのですが、かつ勢に関してはもう言うこと無しどころか、ひれ伏すという言葉の方がぴったりくると思っています。そしてこのたっぷり良質のラード(ですよね?)を吸った衣と対等に肉質を味わうなら、特ロースカツの方がより良いと、今回のミーティングで思い至った次第です。普通のロースカツ定食ももちろんおいしいのですが、味わいの内訳は結果的に衣の方がやや優勢。従ってそういうタイプのトンカツが好きな人は積極的にロースカツ定食を召し上がれば良いと思います。筆者は衣と肉ががっぷり四つに組んでいるタイプのトンカツが好きなので、多少の価格差があっても、特ロースカツを選ぶでしょう。

ロースカツ定食1,000円。
恐るべきコストパフォーマンス

今回同道してくれた後藤組員の提案で、双方のトンカツをトレードしながら食べられました。このA/Bテストが無ければこのことに気付くのにはもう少し時間がかかったかもしれません。また同時に後藤組員からかつ勢のひれかつについてもレクチュアを受け、結果的にそちらも食べてみなければならなくなりました。

本ブログはどんどん更新速度が遅くなっていますが、うまい!と認定したお店でも、こんな風に探求の必要が発生するため、新規店舗開発のペースが遅くなるのです。加えて銘店は大事にしたいとも考えています。良いお店は食べることでしか支援できません。トンカツシンジケートセンダイの活動は、このブログからは見えない水面下で多忙を極めているのです。

※かつ勢の特ロースカツは単品で1,100円(2016年1月現在)。ご飯とおみそ汁がそれぞれ160円。特ロースカツでお食事の際は、ご飯とおみそ汁の注文もお忘れなく。

とんかつまつをフォーエバー!!

4年半ぶりに「とんかつまつを」に行ってきました。東日本大震災で入店していたビルが取り壊しになり、移転先もわからぬままだったのですが、偶然すぐ近くのビルに懐かしい文字並びの看板を見つけ、いつかは行かねば!と思い続けて幾星霜。ようやく本懐を遂げました。

新しい住所はこちらです。
〒980-0021
宮城県仙台市青葉区中央3丁目4-10 ブルービルB1F

以前のお店より少しだけ狭くなったように思いますが、カウンターの中では若旦那がきりりとお仕事をしています。入店時、たまたま自分以外にお客がいなかったので震災以来の来店であることを告げると、若旦那は筆者のことを覚えていてくださいました。あぁ嬉しい。東日本大震災以前の最後に来店した際(2011年3月)、大旦那(若旦那のお父上)が腰を悪くして調理場に長時間立つのが辛くなってきた…なんて話を聞いていたので、大旦那の具合を聞いてみました。腰以外はお元気で来春には調理場に復活するだろうとのこと。おかみさん(若旦那の母上)もやや高齢になり、膝が悪くなってきたとのこと。お大事にしていただきたいものです。

ロースかつ定食1,470円

そんな会話を楽しんでいるうちにロースかつ定食1,470円が筆者の目の前に登場。定食の汁が豚汁なのも、特製ソースの小鉢にカラシが落とされているのもまったく変わりません。逸る心を抑えつつかつをひとくち。んー。懐かしいまつをのロースかつです。衣は粗過ぎず細か過ぎず。ロース肉の厚みに寄り添うようなじゃりじゃり感。またカラシを溶き入れた特製ソースともばっちり合います。白飯も口内に追加し、ロースかつとの素晴しいタッグマッチを堪能。そのフィナーレをかっさらうかのように豚汁を注ぎ込と、これぞまつをハーモニー!キャベツにくし切りのトマト、そして実は単体でもかなりおいしい漬物も侮れません。


ボケててすみません

夢中で食べ進み、あっと言う間に平らげてしまいました。5年ぶりなのにまるで時間をワープしたように変わらぬ味でありました。

まつをは現在11:30〜15:00までの営業で、夜は予約のみの対応です。また定休は木曜日。かつカレーのカレーを仕込むのに若旦那ひとりでは一日がかりになってしまうんだそうです(大旦那とおかみさんの通院の日でもあるらしいです)。まつをのこの味を維持するためなら週休二日にされてもまったく惜しくありません。そして次回はまつを定食980円かロースかつ重1,470円のどちらを食べるべきか、今から大いに悩んでいます。


2015年櫻家初め

1月の半分も過ぎて、ようやく2015年初櫻家がかないました。

極上ロースとんかつ定食1,450円。この世の極楽

家族といっしょに行ったのでひとりでは注文しないメニューも食べられました。とは言えメインはやはり極上ロースとんかつ定食。右端の切り身はほぼ全部が脂身でしたが、もうね、お口の中でとろけますよ。陳腐な表現で本当に申し訳ないです。

フライドポテト300円

家人はヒレかつ定食を注文していました。塩で食べる方が肉の(ある意味)粗野な味わいをより明確に味わえるのだそうです。実は衣の味わいも塩の方が明確に味わえるのですが、塩との相性が良いのはヒレ肉ならではでしょう。

お皿の種類が違うことに注目!ヒレかつ定食1,200円

しかしサイボクゴールデンポークのロース肉と櫻家自家製ソースの組み合わせには、抗い難いパワーがあります。至福の数十分。ちなみに子どもたちがおかわりしたことで、筆者の櫻家史上初めてキャベツのお代りをしたのですが、別皿に盛られて出てきました。まとめて支払ったので価格はわからず。無料かなぁ。と言う事で櫻家さん、今年もよろしくお願いいたします。

さぁこの画像でイメージトレーニング!

滅多に見られない角度から

櫻家・ロースカツランチも実はすごいという話

トンカツ屋さんの中には、同じロースカツ定食でも「ロースカツ定食」と、例えば「特製ロースカツ定食」など複数のバリエーションがあるお店も少なくありません。これは一体どういうことか?を、今回は考えてみたいと思います。

頻繁に更新されるわけではない本ブログですが、筆者のトンカツ愛もトンカツ欲も別段衰えたわけではありません。なかでも櫻家さんは相変わらず詣でる頻度は高目です。櫻家さんは「ロースカツ定食」のバリエーションが事の他多く、価格的頂点たる「特製ジャンボロースカツ定食2,500円」から最廉価の「ロースカツランチ850円」まで、なんと7種も存在します。その中でも筆者が訪店5回に4回は食べている「極上ロースとんかつ定食1,450円」は別格として、この「サイボクゴールデンポーク」を使う「極上シリーズ」以外の、国産豚肉を使用したメニューもまた別の味わいがあります。以前のエントリーで取り上げた「国産厚切りロースとんかつ定食」もこの系統です。

さて、久しぶりに「ロースカツランチ」を食べました。お肉の大きさ・質、供に極上シリーズからはそれなりにグレードダウンします。またソース用の別鉢が付きません。ですがそれはショボさにつながっておりません。ちょっと意地悪かなぁと思いましたが、この最廉価のロースカツをまずは塩とカラシだけで食べてみます。まずは口の中に衣と揚げた油の味わいがじわっと広がり、すぐにしっかりとしたロース肉の味が鋭角に切り込んできます。はっきり言えるのは「極上シリーズ」とは違う別個の人格とも呼ぶべき味がこの最廉価のメニューにもある、と言う事です。

塩の次は醤油で。さらに味が濃くなります。いや、もうこの段階になると濃くなるのは「体験」です。「とんかつ喰ってるぞーっ!!」という体験、実感。それが塩から醤油へ移行することでより濃くなるのです。ズシッと舌に残る味です。

ここで初めて脂身の味わいに思いが至ります。残念ながら極上シリーズと比べれば一段落ちる味ですが、前述の衣、油などのサポートもあってあまり気になりません。むしろ凡百のトンカツ専門店ならだいたいこのレベルです。脂身の質がダウンしても気にならないのは、肉の厚みにも関係があるのかもしれません。極上ロースとんかつ定食比、肉の厚みがやや薄いことで肉と脂身のバランスは良いまま保たれており、櫻家さんで食事する楽しみのひとつである「ロース肉の脂身の風味を楽しむ」ことが保障されているのは嬉しい限りです。

最後の4切れは自家製とんかつソースでいただき、その体験の濃さはもう言わずもがなです。極上シリーズにはない冷や奴の小鉢も含めて、あれよあれよと食べきってごちそうさま。このエントリーではこれまでロースカツランチを「最廉価」と表現してきましたが、あまり正しくない表現かもしれません。最廉価グレードが実は一番濃厚体験を提供するフランス車のように、櫻家のロースカツランチは極上シリーズと対を成す櫻家さんの看板メニューと勝手に認定します。まずは極上ロースとんかつ定食を、ついでぜひロースカツランチをどうぞ。その名のとおりランチタイム(11:30〜14:00)にしかありませんから、その点だけお気をつけください。

仙台市青葉区川平1丁目19-2
022-279-4889
昼 11:30〜14:00
夜 17:30〜21:00 (LO.20:30)
木曜定休

久しぶりのとんかつ加茂でヘビー級トンカツ礼賛

特別な理由があるわけでも無いのに、なぜか足が遠のくお店というのが誰にもあるかと思いますが、筆者にとって「とんかつ加茂」がまさにそうでした。自宅で友達から頼まれている作業を行いつつ、「一段落したらとんかつを食べに行こう」と、それだけをエネルギーにして、気が付けば昼も過ぎておりました。木曜日、櫻屋さんはお休み。久しぶりにあのこってりしたトンカツを味わいたくて、「とんかつ加茂」へ出撃です。

ゴルフ練習場の建物の一角にあるので、クルマを停めるだけでも、相変わらず「ここでいいのか?」と一瞬怯んでしまいますが、心配ご無用。トランクからゴルフバッグを入れたり出したりしているおじさんたちには脇目もくれず入店します。

依然ランチタイムではありましたが、当然レギュラーメニューのロースカツ定食1,200円を食べます。消費税増税で50円値上がりしましたが、それでも1,200円はリーズナブル。

ロースカツ定食1,200円
小鉢はありませんが漬物類が充実!


さてすごく久しぶりに食べたとんかつ加茂のロースカツ定食、改めてトンカツにおける衣の重要性を考えるきっかけになりました。このご時世、レギュラーメニューのロースカツ定食が1,200円は安いと思いますが、その安さの恩恵は肉の厚さと脂身の味わいに現れています。はっきり言えば「極上肉!」では無いのですが、これにあっさり上品なパン粉が組み合わされていたら、むしろかなりサミシイ出来になったはずです。しかしとんかつ加茂の衣はザクザクと厚く、肉と同じくらい存在を主張します。そこに濃厚なソースが加わることによって、どすんと味わえるヘビー級トンカツになっているのです。

試しにしょうゆでも味わってみましたが、やはり衣の存在をより認識する結果となりました。このブログでは何度か触れていますが、衣と肉の存在感が拮抗する安価なトンカツも、結果的に「トンカツ喰ったーーっ!!」と実感できるもので、衣にも肉にも存在感の無い、ただただ上品なだけのトンカツとは違う存在意義があると評価しております。

またこの定食にはたくあん、梅干し、昆布の佃煮が付いてきて、ヘビーな衣でもっさりしてくる口中を適当にリセットできます。ご亭主も衣の存在感を承知済みということでしょうか。そして40代も半ばの筆者には、もうこの手のヘビー級トンカツは胃にもたれるようになってしまいました。ガクッ。ごちそうさまでした。

櫻家・国産厚切りロースとんかつ定食に初挑戦

中学2年生の我が家の娘。ただでさえ忙しい美術部の活動だけでなく、部員数が少ない上に怪我人が出て中総体出場が危ぶまれた某部活の、助っ人選手まで務めるという稀なるがんばりを見せた平成26年度前半。あまりのがんばりっぷりにご褒美に好きなものを好きなだけ食べさせてやる、と言ったら「櫻家の特製ジャンボロースとんかつ定食にご飯大盛りでおかわり有り」を指定。早期(とんかつ)エリート教育が早くも開花しております。ともあれそんなこんなで家族で櫻家さんに出撃です。

特製ジャンボロースカツ定食について筆者がここであれこれ書くのは止めておきます。あらゆる意味で最強のロースカツ定食ですので、大食いに自信のある方はぜひチャレンジしてみていただきたいです。普段ひとりで極上ロースとんかつ定食を食している父こと筆者は、せっかくのイレギュラーな櫻家体験なので、今までに頼んだ事の無いメニューにチャレンジしてみました。

国産厚切りロースとんかつ定食1,430円

衣がやや浮き気味なれど、
厚切り肉のボリュームは特筆モノ

この厚切り具合は、向かいでむしゃむしゃ食べられていくジャンボロースとんかつに比べれば大人しいものですが、それでも普段のノーマルロースとんかつに比べれば一口頬張った時の口内占有容積は段違いです。サイボクゴールデンポークを使用している「極上」シリーズと比べると、確かにロース脂身の艶と言うか、甘味が足りませんが、この「うおー!オレ、今、肉喰ってるぜー!」感は半端なものではありません。いつもとは違う肉感に、口に運ぶご飯の割合が掴めないのはご愛嬌。もちろん満腹感もいつもの1.5倍(当社比)。これで料金的には極上ロースとんかつ定食とほぼ変わらないのですから、有益な選択肢がまた増えたと言う事で、櫻家、相変わらずのトンカツパラダイスでありました。

浮かれる娘の手を比べてみても、カツがでかい。
もしくは後方の筆者の皿のキャベツの山の高さと
比べてみていただきたい

余裕の完食

ちなみに娘はご飯のおかわりこそしませんでしたが、完食。それでも「まだ腹八分目」などと言っていたので、食べる量では完全に父を超えました。櫻家ご主人もあきれ顔。筆者としては、もう特製ジャンボロースカツ定食は食べられない身体になってしまったことに一抹の寂寥感。世代交代って、こういうことなんですね。

さようなら、キッチンあじやま

2014年6月のある日、夜に仙台市青葉区の定禅寺通りを歩いていたら、かつてキッチンあじやまが営業していたビルの正にその3階に内装工事が入っているのが見えました。


さようなら、キッチンあじやま。仙台で一番おいしかった串カツを忘れません。

櫻家・たまにはヒレカツ定食も

もういっそ開き直って昼の営業終了間際に訪れた櫻家さん。駐車場の台数が限られているため、11:30の開店前から駐車エリアの争奪戦。私も大抵は5分前くらいには到着するように行くのですが、時々そういうのにも疲れてしまいます。本日は13:40頃に到着したのに、それでも駐車場はほぼ一杯でした。

さて毎週水曜日、櫻家さんではヒレカツ定食が850円で供されます。なぜでしょう。知りません(笑)。「極上ロースカツ定食1,300円」でほぼ固定している私でも、10回に1回くらいはヒレカツ定食を食べます。今日がそうでした。

お盆の右端にあるのは漫画「美味しんぼ」です(笑)
いざヒレカツ定食が目の前に置かれると、ペースを掴めなくて一瞬たじろぎます。いつもはカツ3切れ目でご飯の残量はこれくらい、キャベツの残量がこれくらい…という風に食べ進み、お盆の上の料理の最後の一口がすべてシンクロするように食べ進める私ですが、いつもとカツの形、量が違うだけでアタフタしてしまいます。まだまだ精進が必要です。

肝心の味について書いていませんでした。もちろん大変おいしかったです。とは言え「豚肉の脂身がこんなにおいしいとは…!」と気付かせてくれたのも櫻家さんの「極上ロースカツ定食」。ヒレカツがどんなにおいしくても、脂身を適度にまとったロース肉のコクと甘味は格別にして特別です。次はやっぱり極上ロースを頼んでしまうでしょう。ヒレカツはおろしポン酢で食べると「あっさり感」が良い方に昇華されると思います。実際私もそういうあっさりトンカツが食べたい日もありますし。またヒレカツ定食に出会える日が楽しみです。ごちそうさまでした。

2014年、初櫻家

今年は図らずも「初とんかつ」を多賀城のとんかつ一代でキメてしまいました。私にとっての新年最初に食べるとんかつはかなり重要で、もはや「神聖なもの」と言っても過言ではありません(いや、過言か?)。本日満を持してとんかつ櫻家さんに出向き、新年の挨拶をし特上ロースカツ定食を食してきました。私にとって櫻家さんの特上ロースカツ定食は神聖なものなのです。


今日はキャベツのことを書きます。以前マンガ「美味しんぼ」で読んだ知識ですが、千切りにしたキャベツを水に晒しておくと、繊維の間に水が入ることで食感が「しゃきしゃき」したものになるのだそうです。櫻家さんのキャベツはおそらくそのような処理をしているものと推察します。何故かと言うと食べ進めるに従って、お皿に水が沁み出してくるのです。何も考えずにとんかつをそのまま食べていると、衣がこの水気に侵食されはがれ落ちることになります。

櫻家さんの唯一の欠点はここだと思っていて、最後の1〜2切れはどうしても衣がはがれて来がちです。私のようにそのことに気付いて、早々にお皿の縁にとんかつを避難させていても、です。もっともこれには油切れの問題も絡んでいるのかもしれません。サイボクハムのゴールデンポークを使っている「とんかつ石亭」でもほぼ同じ現象が見られるのです。

私は、だから櫻家さんの定食が他のとんかつ専門店よりも劣るとは考えていません。そもそも私が野菜嫌いでキャベツなんざどーでもいーと考えているという側面も無きにしもあらずですが、その前に「とんかつってここまで旨くなるモンなのか!」と気付かせてくれた櫻家さんの定食には、この水っぽいしゃきしゃきするキャベツが、もうセットで脳内にすり込まれているのです。余りにも私的な理由で大変恐縮ですが、そもそも食事の好き嫌いなど、そういうものではないでしょうか。

と言う事で、櫻家さん、今年もよろしくお願いいたします。

お詫びと再開のご挨拶


気が付いたら1年以上放置していました。少数の読者のみなさまにはたいへんご迷惑とご心配をおかけしました。すみません。このブログにエントリーしている文章を書き始めた頃は、おいしいトンカツを食べたら辛抱たまらず、その日の夜にはエントリーするいきおいだったのですが、回数を重ねエントリーには慎重になってきました。なぜかと言うと、同じお店のトンカツでも後日味わうと評価が変わるということが、ままあるからです。

食べる方のコンディションがまず同じではありません。フラフラの空腹時もありますし、一昨日もトンカツを食べたばかり、なんて日もあります。お店の味がそうコロコロ変わるとはあまり思いませんが、そういうこともあり得ると思います。ですから何度か食べてみてからエントリーするように方針を秘かに変えました。

その上おいしいお店のトンカツは何度でも食べたいですから、外食の内のトンカツ率はさほど変わらなくても、リサーチ済みで太鼓判!というお店のリポートを書く頻度はどうしても下がってしまいます。

そしてやはり、おいしいトンカツというのはなかなか巡り会えるものではありません。

とは言え「ではもうトンカツ愛は冷めたのか?」と問われればNO!ですので、もう少しマメにエントリーするよう心がけて参ります。実は以前から書いてみたい、突き詰めてみたいと思っているトンカツネタがあります。それは「カツ丼」と「串カツ」です。どちらもこれまで触れてこなかったバリエーションですが、当然のことながらカツ丼などはしょっちゅう食べているわけでして。しかも最近、カミナリに打たれたかと錯覚するくらい衝撃的においしい串カツを食べたので、このことも書きたくて仕方ないのです。

残念ながら新規開拓は遅々として進みませんが、「また食べに行くトンカツ」カテゴリーからでもぼちぼち書いてみたいと思います。変わらぬご贔屓をお願いいたします。

ただ衣だけが…

必要以上の衣の肌理の粗さが気になった仙台市北部の「とんかつ梨庵」。果たして初回のその評価は正しかったのか。検証のため再度行ってみました。

再びランチタイム。今回はレギュラーメニューではなくてランチメニューからロースカツランチをオーダー。同行した母は梨庵ランチ。この梨庵ランチがすごいです。何と「エビフライ2本、ヒレカツ1枚、巻きカツ2本」で1,450円。ご飯とキャベツはお変わり無料、ミネストローネも付くんですよ?明らかに老母にはオーバースペックです。当然おすそ分けがもらえるものと勝手に仮定し(笑)、出てくるのを待ちます。

いざ運ばれてくると、ロースカツランチは標準的な装いですが、梨庵ランチは見た目からボリュームがすごいです。この巻きカツというのは薄切り肉でチーズと海苔を巻いたカツで、1本おすそ分けをもらって食べたところ、個人的に海苔はいらないなぁという感じ。衣よりも海苔の風味が勝ってしまうんです。ちょっと残念。

キャベツ用のドレッシングはゴマダレと胡椒とニンニク風味の2種類。トンカツソースの他に、相変わらず岩塩と味噌カツ用味噌ダレも付いてきます。こうなるとテーブルの上があっという間に一杯になります。まるで 会席料理やコースメニューを頼んだかのように錯覚しそうになります。お店の作りも含めたその豪華さは良いのですが、ただやはり衣がザクザクしすぎて岩塩の素性やシンプルな塩味を楽しめませんでした。多分衣さえもう少し何とかなればお肉そのものの味も楽しめるし、ソースを付け分ける楽しみも増すのだと思います。やはり評価は覆らず。でも居心地良いお店です。とんかつ屋としてはもろ手を挙げてお薦めできないですが、1回の食事をリラックスして楽しむならと考えれば、良いお店だと思います。

和泉でごきげん。午後は撃沈。

仕事で長町近辺に行った際、そう言えば久しく食べてない!と思い出したのが「とんかつ和泉」。詳しくはこちらもお読みください。今回頼んだのは「ミニロースかつ定食」。通常のロースかつ定食のかつが130gなのに対し100gと小振りになっています。ただもちろんそれで終わりではありませんよ(笑)。メニューを子細に検討していて気がついたのですが、なんと定食を頼んだ場合に限り、「えび1本 150円」「ヒレかつ1枚 250円」で追加できるのです。おお!これは新しい!ということでそのミニロースかつ定食にヒレかつを1枚追加してみました。


改めて味わってみると、肌理(きめ)の細かい衣が密度の濃いお肉とばっちり合ってます。ソースのからみ具合も非常に丁度良い感じ。こうやってみると衣の完食にお肉の印象が随分影響を受けることを実感できます。その上ロースとヒレがひとつのお皿に乗っかっているのですから、余計に肉質の違いなども際立ちます。とくに「もち豚」ロースの脂身の美味いこと。

で、そういう状態になって初めてキャベツとドレッシングのハーモニーや自家製と思われる漬物とご飯のタッグも胃袋でググッと納得という感じになります。

無料のおかわりご飯もいただいて、午後は撃沈って感じでした(笑)。ごちそうさま。

櫻家さんで食べおさめ

年末の連休中、家族で櫻家さんに行って食べおさめをしてきました。2010年12月29日は木曜日で、本来なら櫻家さんは定休日なのですが、電話で問い合わせてみるとなんと営業中。さっそく出かけました。

家族で櫻家さんに行くのは随分久しぶりです。実は以前に小学校低学年だった子どもたちを連れて行ったところキャベツを大量に残しました。これに怒った私が「櫻家連れて行かない宣言」をしたのです。ところがこの年の瀬も迫った29日、少し年齢を重ねた子どもたちはキャベツ完食を宣言。試しに行ってみることにしました。

それでも櫻家さんの「定食」、すなわち小鉢やみそ汁、漬物もついたパッケージではやはり子どもたちには多過ぎます。そこで10歳の娘には「国産ロースカツ単品」、8歳の息子には「エビフライとハンバーグ単品」。で、それぞれにご飯という組み合わせで非常にリーズナブルに(笑)。父が「特上ロースカツ定食」母が「納豆マヨネーズとんかつ定食」。

大人たちは当然として、なんと子どもたちも完食。キャベツも残らず食べました。偶然にも櫻家さんはこの日が年内の営業最終日。ごちそうさまでした。来年もよろしく。

もたれません。


このログに逐一書いているわけではありませんが、櫻屋さんには折りを見て行っております。今回は珍しく夜20時頃に伺ってみました。ついついレジ脇の柱にかかっているホワイトボードに書いてあるランチメニューを確認してしまいますが、夜ですから当然ありません。

少考の後「和風おろし極上ロースカツ定食 1,380円」を頼みます。夜ですからいつもの濃厚ソースで攻めるよりも、わずかでもあっさりしたものにしようというのは40代の知恵というもの。あまり待たずに出てきました。

大根おろしにポン酢ですから、いつものサイボクポークも心なしか舌触りが軽く、また肉が締まって感じます。酸味の効果とは面白いものですね。辛子があまり効力を発揮しないのも発見と言えば発見でした。

もうひとつの発見は、あっさりしたトンカツを食べているとスライサー調理のキャベツが変によそよそしく感じることです。妙にしゃきしゃきしすぎていると言い換えてもよいでしょう。いつものドレッシングではなく、トンカツ用のソースをあっさりかけて食べたのですが、最後まで「キャベツが多いなぁ」と思いながら食べました。

キャベツのことはともかくおろしの効果かヘンな胃もたれもせず、「堪能した思い出」を堪能。時間が経ってからしみじみ思い出せるトンカツは滅多にありません。さすが櫻屋。

お客様をお連れして

京都からお客さんが来て、では仙台で何を食べていただくかというのは言うまでもなく難しい問題です。本日はたまたま時分時に櫻屋さんの近くを通ったので、筆者一押しのお店ということを敢えて黙ってお連れしました。なぜ敢えて黙っていたかというと、仙台のとんかつ屋さんのレベルが、果たして京都なんていう洗練の極みみたいな都市から来られた方にどう評価されるのか知りたかったからです。

京都人1名と仙台人3名という一行。筆者は定番極上ロースとんかつ定食1300円。筆者以外はロースかつランチ780円。実はこの国産ロースかつランチも充分うまいことは知っています。いや、ぐぐっと密度の高い噛み応えのある肉と破壊済み価格のタッグマッチであるこのメニューは、ある意味極上シリーズと真っ向張り合う櫻屋の定番メニューなのですが、自分の注文した極上ロースとんかつ定食と肉質を比較していただくために注文した次第。うそです。食べたかったからです。まぁ極上を頼んだ何分の一かはそういう理由です。

京都からのお客様と一切れずつ交換し、結果的に筆者もロースかつランチにありつくことができたわけですが、その結果今度は昼間に食べる時はこっちでいいな、と思わせるほどの肉の密度を体感した次第です。これで780円はやはりすごいと言わざるを得ない。

ということでこれが呼び水になって、納豆マヨネーズとんかつ定食とか、フランス風とんかつ定食とかも久しぶりに食べたいな、とムラムラくるようになってしまいました。筆者以外の3名は初櫻屋という今回、特に肉質についてのコメントは得られませんでしたが、みなさん口々に「おいしいおいしい」を連発。また来る発言も飛び出して筆者も大満足。

そしたら櫻屋さん、いつのまにかwebsiteを起ち上げておられたのでした。こちら

櫻家さん、カツの下に網を敷いてください

先週秋葉原の「とんかつ丸五」で衝撃的にうまいロースカツを喰ってきたのはすでにお読みいただいたとおりです。あの芸術品とも言える特ロースかつ定食とがっぷり四つなのかということを検証すべく、仙台ナンバーワン(当社比)の店「とんかつ櫻家」に改めて行ってきました。

本日の日替わりランチの目玉は「きのこハンバーグとしそみそとんかつ」という超強力な一品で、私が相当迷ったことは読者の皆様の想像に難くないと存じますが、本日は検証の意味もあったので後ろ髪を引かれつつ、いつもの「極上ロースカツ定食」をオーダー。

相変わらずおいしい、のは言うまでもありません。本日気がついたこと。以前から櫻家のロースカツは衣がはがれやすいと感じていたのですが、その理由らしいものに思い当たりました。どうやらその原因はキャベツです。キャベツを千切りにしたあと、恐らく鮮度(というかシャキシャキ感)を維持するために水につけておくのでしょう。そのキャベツから段々と水気が染み出してくる様子。また筆者の好みで和風ドレッシングをかけて食べているため、ドレッシングも最終的に皿の底面にたまってくるわけです。結果的にそれらの水分にさらされて、衣がびしょびしょになってしまうのですね。

これは単純にカツの下に網などを敷くか、キャベツを別皿に盛るなどすれば解決する問題だと思います。ぜひ対策してほしいところ。しかし大抵満席に近い状態の店内で、忙しくカツを揚げる店主にそんな注進ができるわけでもありません。ちょっと悩みます。

それはともかく、今日は塩で食べる一切れをわざと一口では食べず、二口に分けて食べてみました。またカツと一緒に口に入れるご飯の量も意識的に少なくしてみました。う〜ん。塩で食べる櫻家のカツはしみじみとうまい。若い頃からの癖で、ついついご飯を大量に頬張ってしまうのですが、年を食ってきて、ようやくご飯とおかずの程よいバランスが解ってきたようです。人間年を取るとこういう良いこともあるんですね。

聖地は秋葉原にあり



筆者は東京秋葉原のトンカツ屋「丸五」を甚だ愛好しております。このブログのランキングでも上の中という高ランク。上の上でない理由は「しょっちゅう食べに行けないから」という理由にすらなっていないものです。この丸五、多くの愛好家のブログに登場しておりますが、そう言った文章の中でよく見かけるのが「特ロースカツ定食こそ丸五の本領」という意味の文章です。

筆者がこのランキングの対象にしているのは実は「特」が付かない方のロースカツ定食で、それは単純に価格的な問題です(だいたい1,300円前後の価格帯を中心にランキングしているのです)。とは言えこの点についてはいずれ検証しなければと思っていたのですが、折良く偶々東京に赴く用事が入りました。これはもう天の配剤。わざわざ秋葉原に立ち寄って特ロースカツ定食を食べることにしました。お店は最近改装工事を行いましたが、あの小気味よく狭かった店内は不変。安心してカウンター席に座り特ロースカツ定食を注文しました。もちろん腹具合は万全。正に餓死寸前であります。

特に混んでいるわけでもなかったのに少々待たされます。5年ぶりくらいになる店内をしばし観察。以前と変わった点は机上に梅干しだけでなくらっきょうも置かれるようになったこと。またミルに入った岩塩も置いてあります。これが記憶にありません。当然塩でも食べてみることにします。

ようやく登場。味噌汁もごはんも本当に上等。漬け物も添え物ではなくちゃんと量もたくさんあります。肝心の特ロースは?極厚。1.5cmはありそうです。それにきれいに火が通っている。キャベツにはサウザンアイランドドレッシングをかけ、トンカツには特製ソースをかけますが端の一切れだけは塩用にソースをかけずにおきます。

さて一口。ソースの酸味が非常に心地良い。肉も厚みの割りにスッとかみ切れます。ここで上等のご飯と味噌汁が最高のサポート。たまりません。でも今日はいつものように猛然と食べ進めるのではなく、色々考えながら食べます。塩で食べるのも当然おいしいのですが、肉の力量の方が勝る感じがあります。従って醤油か店の特製ソースで食べるのがベストでしょう。

ご飯を当然おかわり。この時に確信したのですが、丸五は低い温度の油で揚げているようです。その証拠に揚げたてを口に頬張ってもヤケドをするようなことはありません。厚い肉に時間をかけて火を通しているようです。なるほど、待たされるわけです。

赤出汁の味噌汁、酸味のあるフルーティーな特製ソース、おいしいご飯とぬか漬け。旨い肉と適度な粗さのパン粉。食べ終わって陶然。これはもはやすでにアートの域でしょう。例えば上等な大吟醸を飲み干した時に脳みそが思考停止するようなあの感じ。ぎりぎりまでに余計なものを削ぎ落として、あるべきものを最上に磨き上げる。この定食が2,150円(特ロースかつ1,750円、セット400円)でも決して高いとは思いません。

そして全く胃もたれしません。確かに丸五でトンカツを食べるなら「特」メニューにするべきでしょう。本ランキングも満場一致で上の上へ変更させていただきます。丸五はトンカツ愛好家にとって「聖地」と言えます。

麻婆豆腐まで出てきた!

櫻屋のトンカツを食べるという行為は、自分にとって「単なる食事」以上の意味を持っています。すなわち、ハードな仕事がやっと終わった!とか、何かの記念に、とか。そしてその日は年が明けて最初の外トンカツということで、こうなると櫻屋以外の選択肢はあり得ないわけです。今年最初のトンカツは櫻屋で、というわけです。

例によって極上ロースカツ定食。昼時のピークを過ぎてから入店したので、美味しんぼのエピソードを3つ読み切る前に目の前に届きました。なんとこの日の副菜は「麻婆豆腐」。少なくとも櫻屋で麻婆豆腐を食べるのは私は初めてなのですが、これははっきり言って反則に近い荒技と言えましょう。だって麻婆豆腐だけで立派に一回の食事ができるのですから(まぁ小鉢にちょっと付いてくるだけですけどね)。

などと考えつつこれまた例によって最初の一切れは塩で。しっぽの方なので(ロースカツのどっちがしっぽなのかという議論はさて置き)かなり脂の含有率が高かったのですが、さすがサイボク種畜牧場の肉。シンプルな食塩だけでも脂身の甘さが五臓六腑に染み渡ります。

少々手の空いたご主人と二言三言会話を交わしつつ、完食。トンカツそのものはもちろん、キャベツ、漬物、麻婆豆腐、そしてご飯。本当に「定食」として美しい形になっている。こうなるともうすでに食事なんてレベルではなく、小宇宙ですね。ユニバースですよ、ユニバース。

で、いつも食べ終わってレジに向かうと気がつくのですが、毎週水曜日はヒレカツの割引日なのでした。次こそ!