2014年、初櫻家

今年は図らずも「初とんかつ」を多賀城のとんかつ一代でキメてしまいました。私にとっての新年最初に食べるとんかつはかなり重要で、もはや「神聖なもの」と言っても過言ではありません(いや、過言か?)。本日満を持してとんかつ櫻家さんに出向き、新年の挨拶をし特上ロースカツ定食を食してきました。私にとって櫻家さんの特上ロースカツ定食は神聖なものなのです。


今日はキャベツのことを書きます。以前マンガ「美味しんぼ」で読んだ知識ですが、千切りにしたキャベツを水に晒しておくと、繊維の間に水が入ることで食感が「しゃきしゃき」したものになるのだそうです。櫻家さんのキャベツはおそらくそのような処理をしているものと推察します。何故かと言うと食べ進めるに従って、お皿に水が沁み出してくるのです。何も考えずにとんかつをそのまま食べていると、衣がこの水気に侵食されはがれ落ちることになります。

櫻家さんの唯一の欠点はここだと思っていて、最後の1〜2切れはどうしても衣がはがれて来がちです。私のようにそのことに気付いて、早々にお皿の縁にとんかつを避難させていても、です。もっともこれには油切れの問題も絡んでいるのかもしれません。サイボクハムのゴールデンポークを使っている「とんかつ石亭」でもほぼ同じ現象が見られるのです。

私は、だから櫻家さんの定食が他のとんかつ専門店よりも劣るとは考えていません。そもそも私が野菜嫌いでキャベツなんざどーでもいーと考えているという側面も無きにしもあらずですが、その前に「とんかつってここまで旨くなるモンなのか!」と気付かせてくれた櫻家さんの定食には、この水っぽいしゃきしゃきするキャベツが、もうセットで脳内にすり込まれているのです。余りにも私的な理由で大変恐縮ですが、そもそも食事の好き嫌いなど、そういうものではないでしょうか。

と言う事で、櫻家さん、今年もよろしくお願いいたします。

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